Sketch-1
「Left alone in the world」
恥ずかしながら、賽が鬱屈した精神状態で書いた短編。
今読んでみると、しみじみ暗い(笑)。
ただ、当時の賽の抱えていたものは非常にはっきり見える作品でした。
Sketch
オマケ短篇について。
そもそも、何でわざわざリプレイ本にオマケ短篇をつけるようにしたかと言うとですね。
まあGMをされた方はどなたでもお解り頂けると思うのですが…
ほら、消えネタってあるじゃないですか(笑)。決めるだけ決めといて、使われずに消えてった設定。
これを何とか生かしたいなあと思っていた事が一つ。
加えて、「Free Style!」は基本プレイヤー二人、しかもコアな趣味の人達や凄く仲の良い人達が集まる事が多くて、お互い気心も知れていれば共通の趣味も知っているので、「身内ネタ」が凄く増えるんですよね。
そうなると、どうしても一見さんお断り的な空気が増してきちゃうわけです。これは、やっぱり本として世に出すにはよろしくなかろうと。
で、その辺りは「Free Style!」のハウスルール説明や注釈、或いはこのFree Style! onlineの消えネタ集という形で説明していく事にしたのですけど。
でも「説明」て形だと、読んで下さる方は「ふーん」で終わっちゃうと思うんですよねえ。なかなか、世界観の共有というか、キャラクターなりお店なりに対する理解を深めるという事にはなりにくいんじゃないかと。
で、それこそカルドセプトとか、他のゲームネタなんかは注釈等に譲るとして。
少しでもお読み下さる方に、「我々の遊んでるベルダイン」への愛着なり理解なりを深めて頂くための手として考え出されたのが、短篇だったと。こういうわけなのです。
と大きな口を叩いておきつつ、確か最初の発案は烏氏だったと思うのですけどね(笑)。
リデル
以後リデル君は姉弟子のリアさんやグリムザさん達と共に行動して、様々なものを見聞きして、一人の人間として成長していく事になります。
ちょっと真剣な話をしますが…彼は、母との一体感の中でほぼ満たされた状態から一気に突き放される、という強烈な形で孤独を知ったわけですね。
結果、孤独を知りながら、同時代、同年代の誰にも増して、孤独を恐れて、嫌う人間になっています。
人はいかにして、価値観の押しつけや安易な妥協ではなく、本当に解り合う事ができるのか。彼は以後、それを考える事を自分に課して生きていきます。
まあ主に賽の勉強の成果がそのまま彼の知識になっていくんじゃないかと思いますが(笑)。以後の彼の成長に、乞うご期待。
…何だこの真面目な文章(笑)。
前半・ラナ登場
はい、のっけから失敗談です。ラナちゃんが「約束」て言葉を重視する理由をどっかで書こうと思いつつ、書ききれないまんまに入稿してしまいました(笑)。
一応再版時にその点を加筆修正する事も考えたのですけど、ただそれを言い出すと殆ど別の話になるくらいまで修正が入ってしまいそうで。
まあ、良くも悪くも記念すべき第一話、後日の教訓のためにも、誤字脱字や重複表現の修正辺りに留めておいた次第です。
あと、再版を入稿した後で気付いたんですけど、47pに重複表現というか、同じような表現を位置的に近い所で二度使ってる箇所があります。ぬかったー。
このクチのミスって、まあ要は語彙や表現力が足りないから起きるんですけど、後日になって読み返してもなかなか気付かないんですよねえ。
それから、リデル君が診療所のご近所のおばさん相手に粘りすぎましたね。
もう少し早めに見切りをつけていた方が自然だった気がします。あれだけ粘るんだったら、もう少しリデル君がおばさんを信用しているていう描写が無いと不自然ですよねえ。
いやあ、一年半前に書いた文章とは言え、失敗ばかりが目につきますね。
後半
古代魚の話、別に無くて良かったですね(笑)。何か意味深な事をしようとして、ものの見事に失敗している感があります。
埠頭にいた情報屋の男は、実はグリムザさんの知人で、というか過去グリムザさんに助けられた事のある元ドレックノールの盗賊で、完全に向こうとは手を切り、安全なベルダインで静かに暮らしている…ていう設定でした。
ものの見事に消えましたけど(笑)。
あと、消えたといえばリデル君の落とした手紙(笑)。
もし埠頭でリアさんが迷ってるようだったら、落ちてる手紙を拾ってもらって、冒険者の店なり「蛇の両目亭」なりに行ってもらって、グリムザさんの事を教えてもらうとかしようかなーなんて思ってたんですけど。
もう以後のシナリオでのリサイクルもできない、完璧な消えネタでした。
逆に、以後のシナリオでリサイクルが利くような小ネタを沢山持ってる人は、GMやっててラクでしょうねえ。
あと、これが一番読み直してて気になるのですけど、6がグダグダ(笑)。無くても良かったですよねえ。文章でデッサンしてるだけみたいな感覚があります。ちぇ。
イラスト
あと、しみじみ、この分量でイラスト無しはキツい(笑)。
裏表紙なんかも含めてイラストを依頼したので、賽の懐具合の問題なぞもあったりしたのですけど。
その辺、Vo.2以降は裏表紙が使い回しなので、その分本編のイラストを増やせたわけです。
しかしイラストとリプレイの取っ付きやすさに比べて、見開き全面真っ黒でノーイラスト、の取っ付きにくさは尋常ならざるものがありますよね(笑)。
というわけで以後はちゃんと短篇にもイラストを付ける事にしたのでした。
今読み直してみると、チンピラの腕に噛み付いて口の回りを真っ赤にしてるリデル君とか、診療所で話をしてる先生とリデル君辺りはイラストで見てみたいですねえ…
いつかお願いしてみようかな。