Sketch-4
「案山子」「宝石と酒と香水」「飲まない」
Free Style!では初となる、ちゃんとした「短」篇三本。毎度毎度、「短篇」と言いつつ「中篇」な分量でしたので…。
Vol.1から順を追って読んでいくと、ちょっとずつ話が明るくなっていったのが解りますね(笑)。
テーマ
Sketch-4は、とにかく「笑ってもらう」ことを主眼にしました。
ブログの方をお読みの方は御存知かと思いますが、今まで「笑える話」てのを書いたことがなく…ていうか学生時代に書こうとして大失敗した事があって(笑)。
以後ちょっとトラウマになってたのですが、どうしてもセッションでシリアスな話ってし辛くて、またプレイヤーの皆様がたの掛け合いに面白いものが多いため「本編の雰囲気に小難しい話はマッチしないなあ」と。
特にVol.4の本編は完全にコメディタッチで、ここにそんな真面目な話を付ける訳にもいくまいと、勇気を振り絞って再挑戦した次第。
現時点ではそれなりに上手くいったかなあと内心自画自賛してますが、これを数年後に読み直したら、きっと恥ずかしくて途中までしか読めないんでしょうねえ…
Sketch3-1「案山子」
ガンブさんがグリムザさんに出会う更に以前のお話。
何かガンブさんに良いトコ無しのお話になっちゃったのが心残りですが…でもまあ、本編でちょっと生臭な所が大きかったので、短篇の中でだけ真面目なのもアレかなあと思いまして(笑)。
それに、ガンブさんに限らずその場にいた人なら誰でも騙されるであろうお話ですし。ガンブさんのプレイヤー様にはご勘弁頂く方向で…
…だ、ダメですかね(笑)。
この話を最初に考えた時は、レーシーなんていうオリジナルの(元ネタはありますが)モンスターでなく、スプライト辺りの公式ルール内にいる精霊・もしくは妖精を使う予定でした。
が、話に適した、変身能力があったり幻覚の魔法が使えたりする、精霊的なモンスターが見当たらず。ちょっと考えたのですが、「スプライトはこんな事ができる」的な解釈になってしまうのも嫌なので、オリジナルモンスターにした次第。
これも毎度言ってる事で、オリジナルでモンスターを作ると謎解きの楽しさとかオチが解った時の爽快感が損なわれてしまうので、極力避けてるんですけども。
知人にこの話を読んでもらったら、「オチが解りづらい」ていうご指摘を頂いてしまいました。うーん未熟。
話としては、何とかして虎鋏を撤去してしまいたいレーシーが偶然通りがかったガンブさんを一度騙して接近、二度騙して虎鋏を撤去させた、という事で。
で、虎鋏を仕掛けた男の子孫(精霊・妖精に寿命がないのでレーシーは気づいていない設定ですが、虎鋏設置から百年近く経っています)に仕返しをするために宿に入ってみたら、ガンブさんがキルティングを火の前に置いていたので、それに着火させるべく三度騙して、ガンブさんを火から引き離していた、と。
レーシーに騙されていたガンブさんは畑の案山子を宿の主人だと思って小突き、反応が無くなったので「打ち所が悪くて死んでしまったんじゃないか」と服を脱がして胸に耳を当て、そこで本物の宿の主人が火事に気づいて大声でガンブさんを呼んでいた…ていうお話なわけです。
笑い話のオチの説明って、何とも気恥ずかしい気持ちになりますね(笑)。
Sketch3-2「酒と宝石と香水」
グリムザさんとガンブさんの出会いのお話。どっちも特別知力の高い人ではないので、これくらいなら許されるかな…と、書きながら戦々恐々でした(笑)。
話としては、某若手芸人コンビのコントにヒントを得て書いた「勘違いネタ」。
まあこちららに関してはオチの説明も要らないかな、とは思うんですが、ガンブさんは酒を買いにきていて、グリムザさんは宝石の密売人を捕まえに来ていて、密売人はお二方が香水を買いにきた使いの者だと思っていて、それぞれ食い違った話を展開してるわけですね。
今読み直してみると、もう少し場の空気を伝える地の文が多くて良かったかな…
会話文主体の文章になってしまうと、これはもう本家本元というか、落語家やお笑い芸人の皆さんにはとても太刀打ちできないわけですもんねえ。これに書いてる最中に気づけるようになると、少し成長したかな、と思うわけですが。
しかし、琥珀の中にサソリとか蚊とかが閉じ込められて保存されてるアレって、どれくらいの知名度あるんでしょう…今更ながら不安になってきました。
Sketch3-3「飲まない」
本編のお話が終わった直後のお話。
グリムザさんがお酒飲めないという話はVol.1の最初の方からずっと出てきてましたが、単に「酒飲めない」としか表現されてなかったので、もう少し突っ込んで書いてみました。
ガンブさんの飲み方や過去の設定については、ちゃんとガンブさんのプレイヤーさんに「お任せ」てお言葉を頂いた上で書いてます(笑)。
余談ですが、調べてみたところ「炭坑のカナリヤ」は、必ずしもカナリヤじゃなくても良かったのだそうです。
そうそう。この話を書く前にもう一つ話を考えていたんですけど。ただ、それを三本目に書こうとした段になって、「この話、別に面白くないな…」て気づいてしまい、急遽この話をひねり出したんですよね(笑)。はて、それが正解だったやら不正解だったやら…
最初はただの「良い話にちょっとしたオチ」程度でまとめようかとも思ったんですけど、「この二人組の話なのにそんなしんみりした話でいいのか! 否!」てな訳で、下品だなーと思いつつこんな話に。
案の定、友人からは「グリムザさんの回想のオチに引いた」ていうありがたーいお言葉を頂きました。あー、やっぱなー(笑)。
イラスト
うーん、笑った笑った。前回もですが、データ編のミニイラストが賽的には一番ツボでした。
イラストがVol.1〜Vol.3までに比べて減った理由としては後書きに書いた通りなんですが、それに強いてもう一つ付け加えるなら、イラストが欲しいポイントが少なかった事が挙げられると思います。
要は、文章としては笑えるポイントでも、絵的に笑えるポイントではない…というような所が多かったんですよね。
意図的にそうしたつもりはないんですが、文字通りの意味で絵になるシーンが少なかったわけです。
今までは短篇がシリアスな話だったので、自ずと絵にして見てみたい! ていうシーンが多かったんだなあと、Vol.4の原稿を進める中で気づきました。
しかしコミケの最中に本を手にとって下さったお客様が、一枚の絵も見ることなく「文字だけか」て置いていっちゃうケースが増えた事にも気づいてしまいまして。
まあ元々文章多めの本なわけで、それを気になさらない方がターゲットな以上、それで何ら問題は無いと思うんですけども。うーん、でも次は賽が一番力を入れたいお話でもあるし、イラストを多めに発注しようかな。
…まあ、烏氏のご都合次第なんですけどね(笑)。