第一話
「消えたハーフパンツのハーフエルフの少年」
記念すべきFree Style!第一回。
プレイヤーのお二方はTRPG初体験、GMも数年ぶりのTRPGプレイとあって、
各々の緊張が非常によく伝わってくる話でした。
前半・グリムザさんパート
グリムザさんが聞き逃したハインツが部下を叱りとばしている内容については…
当然大声なので目標値9、平目でも聞き取れる程度に設定してあったのですけど。
のっけから1ゾロじゃあ、ねえ(笑)。
あの後グリムザさんはハインツの方を尾行していきましたが、部下を尾行していった場合、
・リアさんに鉢合わせる(=グリムザさん独立パート終了、リアさんパートへ)
・港の情報屋(グリムザさんの知り合いという設定でした)に話を聞く
・チンピラ達がハインツの横暴について漏らしている愚痴を聞く
などのイベントを用意していました。
つかむしろ、そっちをメインに考えていたので、あの1ゾロでハインツを追って行ってしまった時点で、アドリブによるマスタリングが確定していたのです(笑)。
女将さんの言った通り衛視隊に顔を出した場合、ラナちゃんを連れたリデル君の情報が得られるようにしてあったり。
勿体ないのであの時のやり取りを。
「すいませんハインツさん、見失っちまいました」
「何やってんだ、このボケ! 使えねえな!」
「すいません、あのガキ、どこに隠れたんだか、てんで見当がつきやせんで。ヘットナー達が今探してますんで」
「当たり前だ! これで見つからなかったら手前らに、俺の分だけでも金出させるからな!」
「そ、そんな事言ったって、逃がした時一番驚いて騒いでたのはハインツさんじゃないですか」
「うるせえ! 服に火点いてたんだぞ! もういい、とっとと探しに行け!」
「はあ、何とか探してみます」
「探してみます、じゃねえ、死んでも見つけて来い! 3,000だからな、3,000! 俺はメングスの店にいるから、見つかったら知らせに来いよ!」
前半・リアさんパート
短編「Left alone in the world」に書いたので今更という感じですが、もし先に旧市街、特に港近辺を探索していた場合、
・リアさんに手紙を出しに行ったリデル君と鉢合わせる
・リデル君が落としてチンピラ達に踏まれた手紙発見
・チンピラ達に追い回されているリデル君発見
・ラナちゃんを連れていたリデル君に会ったという診療所の患者さんに会う
辺りのイベントを用意していました。逆にリアさんがポンバル先生の所に行く事を予想していなかったので、実はポストの手紙なんかはアドリブで作っています。
…のっけから、プレイヤーの行動を全く読めないGMですね(笑)。
ちょっと杓子定規にタイミングを計っていたところがあって、先に診療所に行ってしまったので、港に到着した時点でのイベントは軒並み無しという事にしてしまいました。
今になって思ってみれば、グリムザさんの行動していたエリアをうろついてみれば、グリムザさんと合流できるのではないか、という目算がリアさんにはあったのかも知れません。
グリムザさんパートを知っているものとしてリアさんが行動しちゃいけないわけですが、そこはそれ、初体験のTRPGなわけですし。
いやまあ、その時点ではお互いただの見知らぬ人で、しかもグリムザさんは外見ほぼチンピラなので、
「リデル君をどこにやったんですか!」
「は!? それは…リデル君の知り合いだと思っていいの? 俺?」
的なやり取りになってたかも知れませんが。
む…むしろ、見てぇ…。
ロールプレイング
倉庫内での戦闘で、リアさんが隠れたファインプレイをしています。
それは、「えーと。仲間割れ?」という、あの台詞。
当然リアさん(のプレイヤー)はグリムザさんの倉庫に来るまでの流れを聞いていたわけで、普通ならあそこで「チャンス! やった!」と外に飛び出して、勢いよく参戦…という流れになっておかしくないですよね。
それを、「リア・レプレというキャラクターはグリムザ・ブラサーチというキャラクターを知らない」という、その時点で自分のキャラクターに与えられた情報のみから判断した台詞が出てくるというのは、素晴らしいと思います。
少なくとも、TRPG初体験でこれができるというのは希有ですよね。
若干の不利や時間のロス等があったとしても、こういう「ロールプレイ」、詰まり役割をしっかり演じられる事って、TRPGを楽しむ上で物凄く重要だと思います。
リアさん、お見事でした。
過剰防衛?
さて、以後もちょくちょくネタとして使われるリアさんのハインツ殺害事件ですが。
公式リプレイとか読んでると、別にPCによるNPC殺害とか、普通に起きてるのですよね(笑)。へっぽこーずのイリーナとか、平気でファラリス神官を開きにしてますし。
ただ、当然マスターの裁量によっても違うんでしょうけど、GM賽はあんまりPCに無益な殺生をしてほしくありません。
やっぱ、地元密着とでも申しましょうか、親しみやすい便利屋さんでいてほしいわけですね。で、その人達が殺戮の嵐を撒き散らしてるようだと、ちょっと(笑)。
で、第一話でリアさんがいきなりやらかして(笑)くれたのは、まあ一つネタとして笑えるという事もあったんですけど、それ以上に、以後「命を絶つ」という事に対して、若干なりとも皆が慎重になってくれるという点で、非常に大きな意味がありました。
ちなみに、ハインツを殺害してしまった事に関しては、まあ褒められたこっちゃないですけど、どのみち盗賊ギルドに突き出していれば似たような運命を辿る事にはなっていたわけで、賽は一向に気にしてません(笑)。
ちなみにハインツが盗賊ギルドから懲罰を喰らう理由に関しては…Vol.2所収「天誅」をお読み下さった方はお解りかと思います。(宣伝)
イラスト
いやあ、やっぱ烏氏上手いなあ。取り敢えず箱詰めの二人は一頻り笑わせて頂きました。
今読み直してみると、怯えてるのがラナちゃんでドキドキしてるのがリアさんなので、涙目なのはリアさんよりはラナちゃんのが自然だったかも知れませんが…
…いや、そんなん、注文する時言えって話ですね(笑)。失礼。
そして皆様から「いくら何でも」という声を結構頂いたのが、ラナちゃんを撫でてるリデル君。
「美少年すぎる!」
と大ブーイングでした(笑)。えー。いーじゃんよー。