第六話
モノノケ髭
リアさんのプレイヤーさんがお仕事で時間の都合をつけられず、
新キャラクターが参入したのにプレイヤーは二人のまま、という不思議な事態が起きました(笑)。
新キャラクターのガンブさんも、プレイヤーさんはTRPG初プレイだったのですが…
とてもじゃないですけど、そうは見えませんでした。グリムザさんとの絶妙な掛け合いが早速炸裂した一話。
第六話だけど、コボルド
今になって思ってみると、山本弘氏「モンスター達の交響曲」の影響が若干感じられる話ですね。
ただのやられ役ではなく、それなりに理由があって人間の社会から元を取ってやろうとしている連中、という発想。
しかし普通コボルドって、第一話で出てくるもんですよね(笑)。まあガンブさんにとっては第一話だったので、「やっぱ最初はゴブリン退治だろう」と思ったわけですが。
でもグリムザさんは精神力が低い事を気にしておられるので、シャーマンが出てくると結構怖くなるだろうな、と思い、雑魚でも敢えて出してみた次第。
それでも、本当は…まあ下に書きますが…暫くは一方的に敵戦力を削っていきつつ、ロードとシャーマン・ダークエルフと女子供が残っていて、話を聞いて見逃してやる、というくらいの話になると思ってました。
何でグリムザさんは、あのシーンで忍び足に1ゾロ振りますかね(笑)。
用意していた話
元々は、第四話と同じような形で敵戦力を削っていき…必ずしもグリムザさんが忍び足で近づくばかりではなく、物音を立てておびき寄せ二人でド突くとかもしつつ…ゴブリン達は敵の存在に気付いてアジトである遺跡内に閉じこもる、という進行を考えていました。
で、すわ決戦かと思いきやダークエルフが(シャーマンが地方語話せる事をシナリオ作成時は忘れてたので)出てきて、和平交渉を取り持ち手打ちになると。
なので、忍び足に失敗してなし崩しに戦闘になり、しかも戦闘が酷く長引いたので早々にロード達を到着させ、取り急ぎ和平交渉をまとめて終了してしまったこの話は、何ていうかGMの準備が色々無駄になってしまったわけです(笑)。
いや、忍び足に失敗した直後は、現場に来るのをゴブリン1匹とコボルド2、3匹、とかにしようかとも思ったんですけど。でもほら、お二方が奇跡的な出目の悪さで、散々道に迷ってたじゃないですか(笑)。
で、森の中にいながら物音に気づいて、ようやくゴブリン達を見つけたわけで。そうすると、連中はそれなりに大きな物音を立てていないとヘン、ていう判断があって。
そうなったら、当然それなりの大集団でないとおかしくなるので、二人対十匹くらいの混戦になって、必然的に戦闘が長引くので…という、まあ何て言うか、連中との遭遇の仕方と忍び足の自動的失敗とに導かれた、必然的な進行だったのです(笑)。
まあ、準備してたと言ってもそれほど込み入ったシナリオではなかったので、無駄になったところでそれほど痛くはなかったんですけど。
後日談
お二人に助けられた(?)モンド君とタルパ君ですが、モンド君の方は完全に冒険者を諦めてチャ・ザ神殿の侍祭目指し修行を始めます。
苦い経験を生かして、繁茂しすぎた森の部分的な伐採、旅人用の頑丈な丸太小屋築造等、「自由人の街道」の再整備を促進するべく活動する事になりますが、それはちょっと先のお話。
一方のタルパ君はガンブさんのコボルド二体一刀両断を見て、ドワーフの戦士とドワーフの神官戦士を仲間に引き入れ(笑)、更にグラスランナーの盗賊をスカウトして、いっちょまえの冒険者として活動を始めます。
面子のタフネスぶり故に、拠点としているマイナな「冒険者の店」の中では、危険な依頼でも安心して頼めると好評なようです。
改心…はしてないかも知れませんが、ゴブリン達は東に向かい、危険な冒険者達に出くわすこともなく(笑)ベルダイン北方「歌声の街道」にほど近い泉の近くに辿り着きます。
そこでちょっとした規模の鍾乳洞を見つけ、そこを安住の地として、決して街道に近寄らない事を鉄の掟として守りながら生活を始めます。
特に財宝らしきものも無い事から、余程の事でもない限り人間と接触を持つ事はないでしょう。
一方のダークエルフですが、移動の途中で伴侶となるべき女性に出会い、ゴブリン達が人間に関わらないようロードとシャーマン達に言い聞かせ、時折様子を見に来ると約束して、森の中でのんびり過ごしているようです。
戦闘絡みで思ったこと
今回のグリムザ・ガンブ・ゴブリン達の大混戦は、まあお二方が悪ノリしてた事もあって、結構、もとい、かなり凄惨な戦いになってました。
戦闘中、ターンごとに起きた事をナレーションで簡単にまとめてありましたが、あのナレーション一つ一つに1頁以上かかってた、というとその泥沼感がお解り頂けるかと。
あと、これも編集で削除してますが、ガンブさんの生臭発言&生臭行動は、プレイ時点ではあんなもんじゃありませんで(笑)。
グリムザさんも、余程ガンブさんとのコンビが楽しかったのか、何も考えずにノリで行動しちゃえ的なルーチンに入ってましたからね…
当時は(今もですけど)GMがえらく弱気だったこともあり、プレイヤーの皆様に押し切らせてしまう事も失敗の一つでした。
少々話は逸れますが…
「話をこういう方向に持って行きたい」という意志を持って「これはこうしては駄目」と強権を発動するのは如何な物かと思いますけど。
でもGMはゲーム世界に起きている事の裁量機関でもあるわけで、極力客観的な立場に立って「これは可能、これは不可能」と断じる事自体は何も悪くないんですよね。
なので、「戦闘を続行する!」ていうプレイヤーの意志はそれとして尊重しつつも、例えばキャラクターがそれまでに取ってきた行動やしてきた発言などから判断して、「○○ていうキャラクターは、本当にそういう事をするキャラクターなの?」という確認を取ること、或いは「○○ていうキャラクターなら(○○というキャラクターでも)続行しようと思えないレベルの敵の数だとGMは思うけど、続行しようとする、或いは続行できる理由はある?」と説明を求めること、これはしても良いことですし、寧ろしなければロールプレイの阻害になる気がします。
公式リプレイにもしばしば見受けられる事ですが、「GMが用意した話の方向に持って行きたい」という意志が勝ち過ぎても、或いは「PC達の意志を尊重したい」という意志が勝ちすぎても、良いロールプレイにはならないもんですね。
…何だか毎度毎度同じ事で悩んでますが(笑)、要は当「蛇の両目亭」のマスタリングにとって、最大の課題だと思っているのです…
イラスト
烏氏の真骨頂、来ましたねえ。
コミケ当日、早くも「話が進むにつれて少しずつはっちゃけて来たなあとは思ったんですけど…まさか表紙から女性が消えるとは思いませんでしたよ」ていうお声を、お二人から頂きましたもん(笑)。
本編中のイラストも見せられた時に笑ってたんですが、究極形は「本文注釈」のアレでしょう、アレ(笑)。笑いすぎて腹痛かった。
で、今回は短篇の中に「絵になるシーン」てのがなかなか見当たらなかったこと、絵師の烏氏に時間的余裕が殆ど無かった事などから、一枚イラストが減りました。
できたらイラストを増やしたいなあと思っているのですけど、でも身内からは「これくらいでいいんじゃない?」というお声も頂いていて、未だ悩み中。
「減らすな!」「増やすな!」或いは「減らせ!」「増やせ!」等ありましたら、ブログのコメント欄にでもお声を頂けると嬉しいです。